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あなたはサンクコストというのをご存知だろうか?

埋没費用。

ファイナンスや経営学などでよく使われる言葉で、
すでに回収不可能なコストのこと。

かかった費用や、労力、時間に対し、
『あーあんだけかけたのに、結果無駄だった・・・』

みたいな状況を言う。
まあ、中年になると色んなことが目に付くものだ。

思えば、人生はこんなサンクコストで溢れかえっていると思うのだが、
あなたはどう感じるだろうか?

今回は、そんなサンクコストを如何にして受け入れ、
自分の中で消化して前進していくのか
考えてみたいと思う。

サンクコストで溢れた人生について


サンクコストと言われると、ピンと来ない人も多いかと思うが、
個人個人のこれまでの人生の中でも多々あることだと思う。

例えば、

・親が学費は出すというので、何となく専門学校に通っていたけど、
ふと全く違う分野でやってみたいことが出来たので中退して、それまでの学費や時間、
学んだことなどが全部無駄になってしまった。

・副業でアフィリエイト収入を得るためにブログ運営をしていたが、
記事を更新すれどもすれども、報酬を得ることができず諦めて運営を停止。
それまで費やした、運営費や記事を書くのにかけた時間などが無駄になってしまった。

・結婚を前提にしてすでに10年お付き合いしていた彼女だったが、
突如として他に気になる相手が現れたそうで、
結婚するためにそれまで彼女に渡してきたプレゼントや、
仕事への取り組みなど、全てが無駄になってしまった。

このような感じで、将来を左右するような決断をした時に、
ふと振り返った時、自分自身がサンクコストまみれになっていた。
なんてことは、実はよくある話だ。

それだけでなく、もっと小さな事例で言えば、
せっかく買った食品が賞味期限切れしてしまったので結局食べなかった、
とか、ATMでお金を引き出す時や、預け入れる時の手数料なんかも、
埋没費用と言えるところはあるかと思う。

このように、人間はいわばサンクコストの溢れる中で生きている
とも言える、と私は思っている。

回収と損切りと・・・


人はどうしても損をしたと思うと、
なんとかしてそれを取り戻そうとするものだ。

パチンコなんかはいい例だろう、
昨日勝って余裕があるからと言いつつも、
その日の元金がどんどん減っていけば『損をした』という気になってしまう。

元々あぶく銭、ないはずだったお金にも拘らず、
一度手に入ったら自分のもの、
という感覚になってしまう。

ふと冷静になって振り返ってみると、
もうあとのまつり・・・

だが、その状況はこういうふうにも解釈できる。

回収不可能な状況はその我に返った時が、
一番傷の浅い状態なのだ
ということ。
だからまだ、回復出来るウチに損切りしておこう

と、いうふうに・・・。

サンクコストの心理的作用


これらの例が物語っているように、サンクコストは人の行動を縛るものだ。

人は出来ることならば、損をしたくないと思うだろうし、
先程の例じゃないけど、専門学校に入れてくれた親にも感謝してやめずに続けるべきだと考えるものだ。

これは今までまともな教育を受けてきた人ほど、そういった傾向は強いはず。

言ってみれば、常識的な判断で自分はそうするべきだみたいなこと。

良かれと思ってやったことが、最悪の結果を生み出してしまう。

情や正義感、拘りや逆に相手への配慮であったり、
人生を当たり前に生きていく上で当たり前に出くわすこの、
サンクコストの呪縛。

諦めなければきっと思いは届く、諦めないでがんばればきっと努力は報われる。

そう信じてがんばることが実はあなたの次への行動を縛る、サンクコストの呪縛だとは、
ホントに皮肉だとしか言い様がない。

サンクコストへの一つの考え方として


今までやってきたことが、無駄になってしまう、
という感覚を誰もが持つ場面があるかと思うが、
一つの考え方として。

体感した気分で自分自身が判断してみる
というのを私は推奨したい。

確かに埋没費用はもう戻ってこない、
そして過去に投下したコストも今後の判断材料にすることは出来ない。

だが、それは自分自身がそれで幸福であるかどうか、
納得出来ているかどうかで決めてしまっても、
それはその人の人生だからいい
んだ。と、思うのだ。

場合によっては、諦めずに継続することが、その人にとっての幸せならそれでもいいし。
それまでの労力を割り切って切り離し、これからのことに気持ちを切り替えていくのもそれはそれでアリだと思う。

最後に

最後にサンクコストについて気をつけなければいけない点を一点。

サンクコストを抱えたままでいることは、
しがらみが増えて、後に抜け出そうとした時に
どんどんそうしづらくなっていく
のもある。

が、何より周りの家族や友人を巻き込んでしまう可能性があるという点。
(すでにそれそのものもサンクコストだという考え方もあるが・・・)

どう判断するか。

どこで損切るかはあなた次第だ。

健闘を祈る。

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